61-65
61 One more again
ねえ 聞こえてる?
電車に揺られながら サンドイッチを頬張りながら 泣きたくなるほど青い空を見ながら いつだって私は 君に呼びかけてる
ねえ、聞こえてる?
お願い 私の声が聞こえてるなら もう一度、私の名を呼んで たった二文字の私の名前を 抱きしめるように 優しくそっと ささやいて。
62■忘れられない人■
私は『誰かの好きな人』になりたいんじゃない。 『誰かの忘れられない人』になりたい。
繋いだ手が離れても 同じ空を同じ窓から眺めなくなっても 尊い思い出の片隅に 誰かの心のどこか片隅にいる 忘れられない人になりたい。
63■雑踏の中のさがしもの2■
雑踏の中 喧騒の中 私は、君だけを探してる
逢えない日々を指折り数え 次会える日まで指折り数え 君のことを想うのに 瞳の中に君はいない 頭の中にはこんなにも鮮やかに 君の姿が見えるのに
人混みの中 ざわめきの中 求めるものはただひとつ なのにそのひとつさえが見つからなくて 私は今日も 色彩を忘れた街を歩く
64 *Everlasting memory.*
君が私の部屋に置いていった煙草 それはまるで過去のよう 捨てたくても捨てられない 見たくないはなのにいつもそばにある
君との写真も 指輪も 携帯のメモリーも たとえ全てを捨てたって 私の中には永遠に残る 君という過去が
65■恋愛電車。■
あなたに会いに行くためとび乗った電車 あなたに別れを告げるためとび乗った電車 電車はいつも、恋の中を通ってる
各駅で初夏の風を吸い込んで 君の部活してる姿につきものだった、 快晴の空をしょいこんで 電車は今日も この小さな町を走ってく
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